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シャトー ラルシ・デュカス 1977

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最近は97ボルドー主体と言っておきながら今回は1977年になってます。
77ボルドーはひどいヴィンテージらしく、ロバート・パーカーによれば『70年代で最悪で、以後も悪い意味で並ぶもののないままである』『人生はあまりにも短いのだ。この年のボルドーを飲んでいる場合ではない』とのこと。なんて言われると最悪のヴィンテージがどんなものなのか、つい試してみたくなるのが探究心に富むワインスノッブ(見習い)の性というものでしょう。サンテミリオングランクリュの30年近い古酒が6千円程度とあれば絶好のサンプルです。
ということで購入後ひと月程休ませてから抜詮。意外と華やかな香りが立ち上がり、グラスに注いでも見た目新鮮でエッジも予想ほど煉瓦っぽくない。ひとくち飲んで、え、別に悪くないじゃん。なんでこれが「最悪」なんだ? ま、確かに薄いけど、綺麗で透明感のある酸だし、果実味もエレガントだ。
で結局、空気抜いて保管しながら3日がかりで飲み干すまでヘタレることもなく全く想定外。しまった。友人宅に持ち込んで飲むんだったと後悔しきりのボトルでした。
恐らくリコルクされていたのでしょうが、それが権威ある者の言だとしても、他者の評価を真に受けていたらできなかった体験でした。知的探究心旺盛な者がワインにのめり込みやすい理由は、案外こんなところにあるのかもしれませんね。いえ、間違ってもマニアとかおたくとか言わないように。