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米中経済同盟を知らない日本人

k_oniisanは年間150冊くらい本を読む。これが多いか少ないかはともかくとして、スゴ本と言える程のものには毎年3,4冊しか遭遇しない。毎週スゴ本を何冊も紹介しているようなブログもあるものの、世の中に凄い本がそれほどあふれているはずはなく、殆どはアフィリエイトによる収入が目的の煽りだ。つい釣られて、しょうもない本を買わされてしまったことが何度あることか・・・orz
しかし本書『米中経済同盟を知らない日本人』は、数少ないスゴ本のひとつ。

米中経済同盟を知らない日本人

米中経済同盟を知らない日本人

著者の山崎養世氏は、今後、日本の政策決定に大きな影響力を行使するキーパーソンのひとりとなるはずである。いや、既になっていると思われる。というのは、民主党マニフェストには高速道路の無料化が掲げられていて、これは氏が主張してきた政策提言と一致しているからだ。大政党に自己の政策を採用させる程の能力を持つものは、そうはいないだろう。
高速道路を無料化すると何がいいのか。それをグローバル経済に対応するための視点から解説しているのが本書だ。結論だけ要約すれば、高速道路の無料化によって産業が地方に分散し、そのことによって地方が再生する。そこから日本経済が新たなフェイズに突入し、グローバリズムを勝ち残ることができる。ま、表現は違うがこんなようなことが、アメリカと中国の経済的相互依存に絡めて、分かりやすく説明されている。一通り読むとグローバル経済なるもののメカニズムも見えてきてしまうという"副作用"つきで、経済の話題が意味不明なひとにも解りやすいだろう。いや、副作用じゃなくてそちらがメインか^^;
氏の論旨に従えば、昨今問題視されている地域間の格差は、高速道路の無料化によって解消されてしまう。k_oniisanは、かつて東京湾アクアラインが開通したとき、その常軌を逸した高額の通行料を目の当たりにして『無料にすれば木更津も発展して両得なのになぜ?』と訝ったものだった。『受益者負担と言っても、人と物の往来が激しくなって地域が発展すれば、高速道路を日常的に利用しないような周辺住民だって受益者だろ』そんな疑問を多くの者が抱いてきたと思うが、高速道路を広く無料化すれば実際、全国規模でそんな「受益者」が拡大することになる可能性は高い。
ところで、今の福田政権で高速道路に利権を持つ連中が息を吹き返しつつあるの気がかりなところだ。地域間格差がよくないと言うなら、高速道路が有料である元凶を駆逐する必要があるでしょうね。

●この連載に注目していれば、政治,経済の動きが一寸先読みできるかも。
山崎養世の「東奔西走」:日経ビジネスオンライン

外資による三角合併が解禁されると、日本の企業が淘汰されてしまうかのような騒ぎがあったが、山崎氏は、三角合併など当面ないとここで述べている。実際その通りの展開になっている。(現時点でまだ1件だけ)
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